FINALS

ブロックA・40人位の8回戦。

スタンダード

デッキは緑白黒。

3《平地/Plains》
3《沼/Swamp》
3《森/Forest》
4《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4《湿地の干潟/Marsh Flats》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
2《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
1《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle》

4《貴族の教主/Noble Hierarch》
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
3《エメリアの天使/Emeria Angel》
2《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
4《悪斬の天使/Baneslayer Angel》

3《流刑への道/Path to Exile》
3《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
3《思考の粉砕/Mind Shatter》
3《不気味な発見/Grim Discovery》

4《崇敬の壁/Wall of Reverence》
3《強迫/Duress》
3《天界の粛清/Celestial Purge》
1《茨異種/Thornling》
1《流刑への道/Path to Exile》
1《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
1《不気味な発見/Grim Discovery》
1《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》


このデッキは1ヶ月程前、、、白単t青《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》デッキに限界を感じていた頃、、、から調整していたもので、最初は“ハイエラークとコブラ、レリカリーによるマナ加速を基盤にした前環境の緑黒ロクソドンのようなデッキを作れないか”という発想から始まりました。

最初に仮組みしたデッキは以下のようなもので、出したマナの使い道がハンマーだけなのは勿体無くね?wとか言って《思考の粉砕/Mind Shatter》が適当に4枚入りました。

4《貴族の教主/Noble Hierarch》
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
4《エメリアの天使/Emeria Angel》
4《悪斬の天使/Baneslayer Angel》

4《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》
4《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
4《思考の粉砕/Mind Shatter》

土地24

しかし、上記のようなレシピで海老にジャンドを使って貰い、MWSで回したところ、《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》が強く無い事に気付きました。理由は簡単で、3マナで設置、3マナで装備・・・している暇が無く、“装備!アタック!!・・・ハッテン!!!”なんて事をそうそうさせては貰えないのです。これは上陸系ビートダウンデッキや、赤単スライに対しても同様でした。

一方の《思考の粉砕/Mind Shatter》。これはジャンドデッキに対し非常に有効であることが判りました。多くのレシピからヒルが抜け、《不屈の自然/Rampant Growth》型となった今のジャンドデッキには、かつての赤緑マナランプを彷彿とさせるものがあります。

“マナ加速から重量スペルを連打するデッキ相手にはカウンターとハンデスが刺さる”

この考え方は、対ジャンドにおいても適用出来るのではないでしょうか。また、現環境に強力なカウンター呪文が少ないことも、このスペルにとっては追い風でした。

“《思考の粉砕/Mind Shatter》はジャンド殺し”という思わぬ収穫を得ることが出来たのです。

しかし、上記の“マナ加速にはハンデス”理論は裏表。こちらのデッキにおいても弱点となりえます。“ハイエラーク!コブラ!!レリカリー!!!次のターンでアックザーン・・・!!”このような動きをするデッキに対して《荒廃稲妻/Blightning》はブッ刺さります。

また、攻め手・・・4マナ以降の生物の細さもこのデッキの弱点でした。《悪斬の天使/Baneslayer Angel》は非常に強力なのですが、常に警戒されている事から最速3t目にキャスト、そのまま4回殴ってWIN!なんてことはそうそうさせて貰えません。また、フェッチランド、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》とのシナジーから採用の決まった《エメリアの天使/Emeria Angel》も、《稲妻/Lightning Bolt》一発で打ち落とされてしまうため、過信は出来ません。

上記2点の弱点を克服出来るカードは無いか・・・と探した結果、たどり着いたのは《不気味な発見/Grim Discovery》でした。

まず最初に言うと、この緑白黒デッキにおける《不気味な発見/Grim Discovery》は非常に強力です。

1.《荒廃稲妻/Blightning》で失ったアドバンテージロスを取り戻せる。
2.《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を回収出来る。
3.《エメリアの天使/Emeria Angel》をフェッチランドと一緒に回収できる。
4.《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle》を回収出来る。
5.序盤のマナトラブルを防いでくれる。


ざっと思いついただけでも有効に働いてくれる場面がこれだけあります。“墓地にあるカードを手札に回収する”系呪文はリミテッド環境ならまだしも、構築(特にスタンダード)環境ではあまり使われることが無いように思いますが(自分はローウィン以前のMTGをあまり知らないので、この事は的外れなのかもしれません;;)、このカードは別格と言って良いでしょう。ジャンドデッキのサイドボードに、たまに1~2枚程採用されているこのカードは、対抗3色、つまりフェッチランドが8枚以上入るデッキで採用される瞬間、強さが激変します。特にこの緑白黒デッキにおいては

1.《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を回収、というアクションが非常に強力
2.《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を始めとするマナサポートが充実しているため2マナ分のテンポロスがあまり気にならない。

という2点において、マスターピースと言えるものでした。


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上記の様な調整を経、緑白黒は一応の完成を見ました。

長くなりましたが、以下本戦の結果。



ジャンド ○○
ジャンド@みっちー ○○
ジャンド@キタヤママサヤさん ××
海デッキ@イカワさん ○×△

2-1-1


すいません、すいません、すいません!!


ジャンドに一回負けてしまいました。流石は元日本チャンプ、としか言いようがありません。《思考の粉砕/Mind Shatter》でハンドを叩き落した後に此方は何も引かず、相手群れドラトップデッキ...orz

2本目は所謂“土地2シビック”ハンドをキープをしたのですが、そこからお互い土地2ストップ・・・先に3枚目の土地を引いたのは対戦相手。はのいが3枚目の土地を引いたのはその2t後でした・・・

4回戦目の相手はイカワさん。上陸zooだと思っていたのですが、まさかの海デッキ。

海デッキは正直圧勝・・・出来るクラスの相性差があり、先手《貴族の教主/Noble Hierarch》、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》、《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》全てが相手にとってはコンセプトそのものを崩壊させられるキラーカードです。

しかし、そのような甘えた考えは通用しませんでした。相性差は二の次と思える程僕が下手だった事が何よりの原因なのですが、、、ラスでマナ生物を流され、的確に貼られる《広がりゆく海/Spreading Seas》のせいでダブルシンボルである《思考の粉砕/Mind Shatter》は手札で腐り続けました。それでも何とかフェッチで持ってくる土地と、これから引いてくるであろうスペル、ライブラリに残る基本土地の枚数を考えながらゲームを進め、なんとか《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》で相手のライフを削り切ることが出来たのがGAME1...既にこの時点で30分程経過していました。

そしてGAME2。またも相手のラスによりマナ生物を流されてしまい、思うように展開が出来ないところに相手は先手6t目《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》。そもそも《悪斬の天使/Baneslayer Angel》も《エメリアの天使/Emeria Angel》も手札には無く、速やかにゲームを決められてしまいました。

最後のGAME3は始まった時点で残り9分を切っており、イカワさんがマリガンしたこともあり残り時間は実質5分・・・このFINALSにおいて、引き分けは負けとほぼ同義であることからラスをケアせずに全力展開してゆくも・・・やっぱりラス。

《茨異種/Thornling》を展開していたため、ある程度のクロックは残っていたものの、最後にキャストされた《否定の壁/Wall of Denial》を突破することが出来ずに延長5t目が終わってしまいました。


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2-1-1と中途半端な結果に終わってしまったスタンダードラウンド。デッキには相当な自信があったため、非常に落ち込んでいたのですが、そうこうしているうちにエクテンラウンドが始まります。


エクステンデッド

デッキはフェアリー。

4《変わり谷/Mutavault》
4《人里離れた谷間/Secluded Glen》
4《涙の川/River of Tears》
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《湿った墓/Watery Grave》
6《島/Island》

4《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
3《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》

4《苦花/Bitterblossom》
4《マナ漏出/Mana Leak》
3《謎めいた命令/Cryptic Command》
3《破滅の刃/Doom Blade》
3《祖先の幻視/Ancestral Vision》

3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《思考囲い/Thoughtseize》
2《撤廃/Repeal》


2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
3《瞬間凍結/Flashfreeze》
3《死の印/Deathmark》
3《根絶/Extirpate》
2《思考囲い/Thoughtseize》
1《破滅の刃/Doom Blade》
1《思考の粉砕/Mind Shatter》


ファイナルズ予選を突破し、権利を獲得したのが本戦の2週間前。限られた時間で最初に候補となったのが、ALL IN REDでした。最有力メタであるZOO、ハイパージェネシス等のコンボ系に「月」が有効であり、誰もが考えたことでしょう。「練習時間が短くて済む」からです。

しかし、MWSでorzたんや海老相手に回したところ、「果たしてこのデッキは本当に強いのか?」という疑惑が浮上してきました。特に海老の回すソプターコンボ相手には、《発展のタリスマン/Talisman of Progress》一枚で「月」が無効化されることに加え、相手のコンボスピードの速さと《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》単品の強力さが半端無く。「今回の勝ち組はソプターであり、ALL IN REDやコンボに耐性の無いZOOは負け組みになるだろう」という結論に達しました。

このような結論に達したものの、取れる選択肢は限られていました。未来予知からマジックを始めたはのいには、、、カードが無いのです。

このような状況下で手に取ったのは、、、フェアリーでした。ソプターを始めとしたコンボデッキ全般に耐性があり、ALL IN RED相手にも先手1t目にドブンされない限りは概ね有利なフェアリーはこのFINALS環境のソリューションに思えました(そしてそれは半分当たりであり、半分は大外れでした)。

今回のレシピは高橋あんちゃん氏の世界選手権時のレシピを参考にしました。というか殆ど同じです。

回して見て気付いたのですが、コンボ全般に対してフェアリーは有利です・・・・が、ソプターコンボだけは例外であり5:5、、、むしろ4:6ぐらいで不利が付くのでは無いか?というぐらいの勝率の悪さでした。海老のレシピ及びサイドプランが秀逸だったこともあるかもしれません。


《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
《呪文嵌め/Spell Snare》
《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》
《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》

これらのカードが対フェアリーにおいて非常に有効であり、一度《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》を着地させてしまうと、多くの場合において《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》がコンバットで腐り、こちらの攻撃を凌がれる間に《弱者の剣/Sword of the Meek》を引き当てorサーチされてしまいます。

“本戦では最低1回は必ずソプターに当たるだろう。高橋あんちゃん氏のこのレシピは(おそらく)ZOOやドレッジを意識して組まれたものだからソプターをメタった構成にしよう”という考えから採用したのは《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》でした。

エレンドラただ強。というわけでは無いのですが、《風景の変容/Scapeshift》や《集団意識/Hive Mind》等のコンボデッキや、finals本戦で一定数は存在するであろう赤単バーンデッキに対し有効であることから、このカードをメインに2枚、サイドに2枚の合計4枚採用し、レジェンドである《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》とサイドアウト率が高いと感じた《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を一枚づつ削りました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上記の様な調整を経ry

長くなりましたが、以下本戦の結果。


r1.赤単スライ ○×○
r2.バント@福岡から来られた方 ○○
r3.AIR ○○
r4.ソプター@ウエダカツヤさん ×○△

3-0-1

すいません、すいません、すいません!!


最終戦勝ったら抜け(隣のサイトウトモハルさんVSファッカーさんの試合が引き分け、斉藤トモハルさんのOP%が低かったため。)だったのですが、1本目で粘りすぎて3本目が時間足りず、引き分けてしまいました。また引き分けた....

最終戦は

GAME1、相手ブーーン
GAME2

1t目:《祖先の幻視/Ancestral Vision》
2t目:《苦花/Bitterblossom》
3t目:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
以降全部カウンター。

らっしゅ「ひょっとして、、、ぶんまわり?」
はの「今日一番のw」

GAME3、はのいブーーン、、、でも・・・・

《思考囲い/Thoughtseize》から《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》通して圧勝したと思い強気になり過ぎました。2枚目のエレンドラを通すためにタップアウトしてしまいそのスキに設置される《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》・・・

なぜ、、、2t前には無かったのに・・・何故・・・

このミスのせいで盤面が膠着。なんとか打開する手段を得るためにターンを回すも《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を全てサイドアウトしているはのいにとって《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》を引き当てるまでのターンと時間は残されていませんでした。。。

ちくしょー。ちくしょー。

はってーん・・・



というわけで、最終戦引き分けの5-1-2 5位@ノーマネーでした。


引き分け2回という不甲斐ない成績に終わってしまい、本当に残念です。完全に立ち直れるまでにしばらく時間がかかりそうですが、GP横浜・PWCファイナルに向けてスタン、エクテンそれぞれ頑張っていこうと思います。


長くなりました。ではまたっ。


ハッテン編に続く。

コメント

hokurin
2009年12月29日23:55

飲み会の時の一発芸シュールで面白かったっす!リンクさせてもらいます。よろしくお願いします!

Hanoi
2009年12月30日15:49

>hokurinさん

ありがとうございます^^;パスタ茹でま~すwww

こちらこそ、リンクさせて頂きます。よろしくっ!

KKK
2009年12月31日20:55

FINALSお疲れ様でした!リンクさせていただきます!!
今後も面白いネタ一杯見せてくださいねw

Hanoi
2010年1月1日21:11

>K峠さん

お疲れ様でした~、リンクさせて頂きましたよ!ネタwww
また大きなプレミアイベントとかで会いましょう!!

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