こんばんは。Hanoiです。PTQ京都シーズンももうすぐ終わりですね。抜けた方も抜けれない方も、泣いても笑っても残り2回ざんす(横浜在住の場合)。

 ・・・FINALS&LIMITSでライターをやって以来、カバレッジの楽しさ&奥の深さに目覚めてしまったかもしれません。今日はPTQ神奈川2次の決勝ドラフトから準々決勝の模様をお送りします。

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 2009年最初のプレミアイベントは、横浜・東神奈川の地で行われた。102名という多くの参加者の中、見事決勝ラウンドに駒を進めた8名。その中より、準々決勝 石井隼人と上野隆正の対戦をお送りしよう。


 PTQ京都 横浜二次 準々決勝 石井隼人(群馬) vs. 上野隆正(神奈川)


 石井 隼人(群馬)…東京を中心に活躍するプレイヤー。昨年行われたグランプリ岡山では、3BYEから見事二日目に進出。ベスト32という成績を納めている。今回のドラフトでは《火炎地のオーガ》《崩れゆく死滅都市》から始まりグリクシス路線へ。しかし、上下との協調の結果路線変更。《戦誉の天使》《ナヤの魔除け》等のパワーカードを投入した5色デッキとなった。

 上野 隆正(神奈川)…神奈川在住の上野、《捕食者のドラゴン》《炎破のドラゴン》《カルデラの乱暴者》という3枚の超強力レアを擁するゴッドパックを手に決勝ラウンドに見事進出してみせた。決勝ドラフトでも《捕食者のドラゴン》《血流を飲む者》というレアカードをドラフトし、強力なジャンドデッキを完成させた。


Game1
 
 6回に渡るダイスロールの結果、先手を取ったのは上野。土地が0枚のハンドに対しマリガンを余儀なくさせられるものの、6枚の初手をキープする。

 一方の石井、《崩れゆく死滅都市》《島/Island》《森/Forest》《火炎地のオーガ》《ナヤの魔除け》《臓物を引きずる者》を含む7枚の初手をキープする。

 先に動いたのは先手2ターン目の上野。《シーリアのエルフ》をキャストしターンを返す。これに対し土地と《エスパーのオベリスク》を置き、《臓物を引きずる者》をサイクリングするのみの石井のライフは16となる。

 このまま殴り続けられるわけには行かない石井、オベリスクを含む豊富なマナベースから《腐肉団》をキャストしターンを返す。

 対する上野は
《沼/Swamp》
《森/Forest》
《山/Mountain》2
というマナベースから《宮廷の射手》をキャストし、ターンエンド。

 ここで攻防の逆転に成功した石井、《火炎地のオーガ》を盤面に追加すると共に《腐肉団》で攻撃、上野のライフを16とし、ダメージレースをタイとする。
 
 しかし上野はこれに対し《枝分かれの稲妻》を《火炎地のオーガ》に見舞うことで対処してみせる。再び攻撃を再開した《シーリアのエルフ》により石井のライフは13に。ダメージレースはほぼタイと言っていい状況だろう。

 この後も石井が2体目の《火炎地のオーガ》をキャストすれば返す上野も《芽吹くトリナクス》で応えてみせる。一進一退の攻防が続いた。

 この均衡を打ち破ったのは上野のターン。石井が攻撃した《腐肉団》を《芽吹くトリナクス》《シーリアのエルフ》の2体でブロックし、この結果生まれた3体の苗木トークンにより上野の猛攻が始まった。

 上野はおもむろに《災いの悪魔》をキャスト。

3体の苗木トークン
《シーリアのエルフ》
《宮廷の射手》

によるフルアタック。《火炎地のオーガ》で《宮廷の射手》を討ち取るも、石井のライフは一挙に4まで減少してしまった。

 思わぬ形でダメージを受けてしまった石井。《アミーシャの口づけ》をプレイしライフを安全圏まで引き上げるも、上野の攻勢は止まらない。《ジャンドの戦闘魔道士》をキャストし再びフルアタック。対する石井は《火炎地のオーガ》で《シーリアのエルフ》を討ち取るものの、再び石井のライフは5まで削り取られてしまうのだった。

 このまま一気に押切ってしまいたい上野。

上野「ハンドは?」
石井「…7枚。」

 そう、石井は盤面でこそ押されているものの、《アミーシャの口づけ》そして《腐肉団》の能力により獲得したアドバンテージをハンドに温存させていた。

 長考の後、石井は《火炎地のオーガ》でアタックし上野のライフを8とする。そして《アニマのドルイド》をキャスト、ターンを返す。

 が、上野はここで《水膨れ虫》をキャスト。唯一のブロッカーである《アニマのドルイド》を墓地に送られ石井は思わず天を仰ぐ。

 が、石井の目は死んでいなかった。上野の攻撃宣言前に《ナヤの魔除け》をプレイ。上野のクリーチャーをフルタップさせた返しに、

石井「《エスパーの魔除け》。対象は…自分で。」

 と宣言し、なんと自身のハンドをディスカードさせる。ディスカードした手札は…《火炎地のオーガ》!。そして即座に蘇生した《火炎地のオーガ》により、8点あった上野のライフはキッチリ削りきられてしまったのだった。

石井1 - 0上野

上野
out
《稲妻の鉤爪》
《シーリアのエルフ》
《宮廷の射手》

in
《岸の噛みつき》
《岸の噛みつき》
《岸の噛みつき》


Game2

 思わぬ形で一本目を取られてしまった上野。サイドボードから三枚投入された《岸の噛みつき》で果たせなかったダメージレースを制することが出来るのか。先攻の上野は7枚の初手をキープする。

【上野の初手】
《山/Mountain》2
《沼/Swamp》2
《ジャンドの戦闘魔道士》
《岸の噛みつき》
《回収するタイタン》

 先手3ターン目に上野が《ジャンドの戦闘魔道士》《岸の噛みつき》《血茨のなじり屋》と展開すれば、《トーパの苦行者》《藻のガリアル》そして《鼓声狩人》応える石井。お互いに睨み合う形でゲームがスタートした。

 ゲームが動き出したのは先手7ターン目。《島/Island》《森/Forest》と引けずに色事故気味だが、土地は伸びる上野。《回収するタイタン》をキャストする。《血茨のなじり屋》の能力により速攻でアタック…と行きたい所だが…

上野「攻撃してもトーパと相打ち…は良くないか」

と、攻撃クリーチャーの指定は無し。そのままターンエンドを宣言する。

 ここで《バントのオベリスク》《鼓声狩人》を含む8枚のマナソースを得た石井。

《ヴィティアのとげ刺し》
《火炎地のオーガ》
《戦誉の天使》

らを含む4枚のハンドを前に少考の後、《戦誉の天使》《ヴィティアのとげ刺し》を盤面に!すかさず《トーパの苦行者》で攻撃を宣言する。

 この攻撃に対し、上野は《回収するタイタン》でブロックを宣言せざるを得ない。4/4となった《トーパの苦行者》と相討ちとなった上、《ジャンドの戦闘魔道士》の能力で積み上げてきたダメージを帳消しにされてしまう。

 しかし、ここで上野のシークレットテクが登場する。《不純な影》である。

 このエンチャントにより思わぬ形でダメージを受けてしまう石井。

・《水膨れ虫》(対象《ヴィティアのとげ刺し》)により3点。
・《骸骨化》(対象《鼓声狩人》)により3点。

と、上野は石井のハンドが多めなことを逆に利用し、ダメージを蓄積してゆく。

…が、しかしそんなダメージをも意に介さず。石井の《戦誉の天使》による5点のクロックは、上野の回答を待たずしてゲームを終わらせてしまうのだった。

石井2 - 0上野


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 以上になります。ご協力下さったヘッドジャッジの中嶋さんを始め、スタッフの方々。そして対戦された石井さん、上野さん。ありがとうございました。

 尚、見事優勝し、PTQ京都への権利を獲得されたのは横山 翔大(東京)さんでした。おめでとうございます!

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Special Thanks to PWC
http://www.f2.dion.ne.jp/~nakajt08/

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